褒める子育てと、親を喜ばせるための人生
3月の勉強会で、こんな質問を頂きました。
「子供に『親を喜ばせるための人生』を送ってほしくない。
どうしたらいいですか?」
こんな不安を抱いた事のある方も、多いかもしれませんね。
「これさえすれば」といったものは、ないかもしれません。
ここでは、スター・ペアレンティングの考え方から
お話させて頂きます。
「親を喜ばす為の人生を送って欲しくない」なら、
日々どう関わればいいか。
↓
親の思うように行動しなくても、
子供の存在を認めてあげる。
具体的には、
「何ができてもできなくても、
何をしても、しなくても、
ママ(パパ)は、○○ちゃんが大事だよ」
と表現できているか。伝えられているか。
親の言う事を聞いた時や、
いい成績を取った時だけ、
すごく褒めて大事にしてもらえる。
逆の時は、
ボロクソに言われる、
叩かれる、
ご飯をもらえない、
無視される等、ひどい扱いをされる。
親の態度が極端だと、
子供は、親の喜ぶようにしか行動できません。
そして、親の反応が、
その子の判断する基準になります。
自分がしたい事より、
親に認められる事を選ぶ。
そうすると、安全だから。
LOVE&LIMITS ・・・
スター・ペアレンティングの考え方です。愛と限度。
LOVEは、
「条件付きの愛」と「無条件の愛」に分かれます。
条件付きの愛とは、行動に対して認める事
○○できたねと、褒めるなど
無条件の愛とは、存在そのものを認める事
子育てには、どちらも必要です。
「条件付きの愛」だけでなく、「無条件の愛」
大人は、
「こんなに思っているから伝わっているだろう」
と考えるかもしれません。
ですが、
子供がまだ基本的信頼感を感じきれてない段階では、
わかりやすさが必要です。
具体的には、
何かできた時だけでなく、
ただそこに生きていてくれる事への気持ち も、
日々、伝えましょう。
態度で表現するなら、
撫でる、
こしょばす、
微笑みかける、
一緒に遊ぶなど
言葉で表現するなら
「生まれてきてくれて、ありがとう」
「おはよぉ~今日も大好きやで~」
「ほんまに○○ちゃんは、か~わいいなぁ~」
「さすが○○ちゃんやな~」
隙さえあれば、言ってやりましょう。
逆に、
認めていない事を伝える(そのつもりはなくても)は、
こんな事です。
ダメ出しする、
文句・小言をいう、
「どうせ、お前にはできない」と言って経験させない、
怒鳴ったり叩く、
無視する、
人前で謙遜のつもりで「うちの子なんか全然ダメで…」と
、子供の前で言ってしまう、
冗談のつもりで「バカ」と言う。
認められない行動を子供が取った時も、
「バカ」「のろま」「悪い子」「ダメなやつ」など、
人格から否定するような事は言わないようにしましょう。
「あなたのその『行動』は良くない。」と、行動だけ否定します。
そして、
「やめてくれて、ありがとう」も、セットで伝えてあげましょう。
冒頭のような心配を持ってしまうくらい、
親は子供への愛情がたっぷりです。
そして、小さい子供に、愛情を伝えるには、
『わかりやすさ』が必要です。
「親に認めてもらえている」と、
子供がもし感じられなければ
「自分は親に認めてもらえていると感じるまで」
無意識にそれを求め続けてしまいます。
子供は、親に認められたいからです。
「自分は親に認めてもらえている」と思えれば、
その思いから開放されます。
「子供に、子供の人生を歩ませてやりたい」なら、
親は子供に伝わるように
愛情を示し続けましょう。
明日の第一声は、
「おはよう、今日も大好きやで~」で、
ギュー!の、
チューチュチュチュー!!