もう怒鳴らなくて大丈夫!(4)
怒鳴ってしまっても・・・あきらめないで!(あの石鹸のCMの女優風に)
親も人間です。
そうはいっても、イライラもするし、怒鳴ってしまう事もあるかもしれません
今後は「怒らないで育児する!」と強く決意したとしても、
カッとなってしまう時もあるかもしれません
「親は子供を教育する大人」でもありますが、人間でもあります。
そして、完璧な人間などいません。
「絶対に怒鳴らない」と決めたのに、感情に流されて怒鳴ってしまう時もあるかもしれない。
その経験も、失敗として、大事にして頂きたいと思います。
「人間やねんもん、ムリムリ!」という開き直りではなく、
「なんで私は決めた事ができないんだ!」と責めるわけでもなく、
「人間なのだから、大人になってもできない時がある」と気付いて欲しいのです。
そう、大人にもできない時はある。じゃあ、子供はどうでしょう??
大人である私達も、心に強く決めた事でも感情に流されてしまう事もあれば、
うっかりしてしまう事もあります。
やらないとと思っていても、どうしてもできない時もあります。
子どもが「言ってもしないのは、大人をなめているから」ではなく、
しようと思ってもできない時もあるという事です
感情に流されてしまう時もあるという事です
自分の行動をコントロールする練習中の期間である未成年(子ども)ならなおさらです。
「怒鳴りたくないのに怒鳴ってしまう」親がいるように、
「やらないととわかっていてもできない」子供の状況も、あるのでは。
そう考えられれば、必然的に怒鳴ってしまう回数も減らせていけるのではないでしょうか。
ちなみに同じ状況で同じ行動をしなかったとしても、
自分のしない理由は外的要因(環境のせい)にして、
他人のしない理由は内的要因(他人の心のあり方)とする事を、心理学で「帰属のバイアス」と言います。
例)自分が挨拶をしない→忙しくて気づかなかった。タイミングが悪かった。
相手が挨拶をしない→あの人は自分を嫌っている?挨拶もできない人?
人類に共通する考え方のゆがみです。
こういう歪みが自分にも少なからずあると知っていれば、必要以上に他人の行動に
イライラしたり、傷ついたり、責める事も減らせるかもしれません。
大人でさえ、ダイエットの為おやつは二度と食べない!と決めたのに、
ふとしたきっかけでまたおやつを食べてしまう。
そんな自分を責めたところで、翌日以降2度と食べないかというと、そんな事はない。
そして誰かに「おやつ食べないって言うてたやろ!」と怒鳴られる事もない。
子どもは、うっかり片付けを忘れただけで、責められる
「片付けしなさいといつも言っているでしょ!」
責めるのではなく「あれ?片付け忘れてた?」と聞いてくれれば、
怒鳴られなくても、片付けをやり直す事はできます
皆、成長していくのです。
失敗する経験も活かす事で、
子供だけでなく、大人も成長していけるのです
今の結果が全てではないと思います。
いくつであっても、皆、成長過程なのです
ちなみにそれが当団体の名前「プロセス☆」の由来です。
大人も「成長している途中」という意味を込めました。
例え失敗しても、今できていない事があっても、悲観しなくていい。
人より遅かったり、上手にできないからといって、自分や自分の過去を責めなくていい。
(そんな暇があれば)これから成長していけばいい。
私自身が、心の支えにしている考えです。
(落ち込んでいる時、絵本から教えてもらいました。
「ちいさい わたし」作かさい まり 絵おかだ ちあき)
成長できるのは子供だけではありません。
子供と一緒に、大人も成長していきましょう。
成長には、スキルを学ぶ(方法を知って実践する)事が役立ちます。
それが「叩かず甘やかさず子育てする方法」スター・ペアレンティングです