もう怒鳴らなくて大丈夫!(1)
怒鳴られて育った方、
叩かれて育った方、
「言う事を聞かない子は、
怒鳴ってでも従わせなあかん」と
他の大人に教育されてきた方、
多数決に弱い方、
もうお子さんを怒鳴らなくて大丈夫です。
怒鳴る事の無意味さや有害さがわかれば、
単なる悪い子育て文化だと気付けます。
周りに、どう言われても、
怒鳴らない、ほめる子育てを
実行し続けられます。
”好かれのつもりの”無責任な言動に振り回されずに、
「人を怒鳴る必要はない」と自信を持って
怒鳴らない子育てを続けられます。
なぜ、子供を怒鳴る人が多いのでしょう。
怒鳴る利点があるから、乱用されやすいのです。
(古くからの悪習の連鎖もあります。)
利点は簡単ですね。
「手をかけずに、短時間に、
言う事をきかせる事ができるから。」
しかし、その効果は一時的なものです。
教育心理学ではしつけのアプローチは、
3つに分類されています。
1)「力によるしつけ」と
2)「愛情の除去によるしつけ」と
3)「説明によるしつけ」です。
1)「力によるしつけ」
力ずくで子どもの考えや行動を抑えるしつけ。
暴力や怒鳴りつける等の方法。
脅しなど、恐怖心をあおる物も含みます。
「オバケが来るよ」
「オニが来るよ」
「サンタさんが来てくれないよ」
「ウルトラマンになれないよ」等
2) 「愛情の除去によるしつけ」
言う事をきかせる為に、
無視したり、愛情を与えない事で、
不安を利用するしつけ。
口をきかない、「ご飯抜き!」等
3)「説明によるしつけ」
感情をぶつけずに、
「なぜその行動が不適切なのか」を、
言葉で説明するしつけ。
「道路に飛び出すと危ないよ。車が来るとイタタになっちゃう。
すごいイタタだよ。イタタは嫌だね。
ママと手をつないで行こうね。」等
上2つは、短時間で効果を出せますが、
親などの目のない所では、やりません。
理由を理解していないからです。
説明されていない。または、
説明されていても恐怖心が勝って頭に入っていない。
他にも、
小さい子なら、
恐怖過ぎて、夜泣きをしたり、
ものすごくビクビクするようになります。
1)親に怒られない為や、
2)親の愛情欲しさで従うだけなので、
長い目で見ると判断力や思いやりを育てられません。
物事の判断ではなく、
親や他人の顔色を伺い判断するようになるのです。
3)「説明によるしつけ」は、
即効性は無い場合もありますが、
長期的に見ると理解させていく事ができます。
理由を伝えていると、
ルールには理由がある事を理解し、
自分の頭で考える為の知識が増え、
自分の判断や考えを持った上で、
行動できるようになってくるからです。
そして、説明によるしつけをしていれば、
「子どもは何度言っても言う事をきかない」
「叩かないとわからない」のではなく
「子どもが必要性を理解できる説明に変える必要があるのかな」と、
子どもを責めるのではなく、
自分を振り返り改める事もできます。
次は、心理学や脳科学などからみた怒鳴られる事のリスクもご紹介します。