☆良い行動を見つける 2-2)ほめる
☆2 良い行動を見つける。2-2)褒める
いわゆる「褒める子育て」です。
2-1)は、言葉を使わないほめ方でした。
今回の2-2)は言葉を使います。
良い行動をして欲しければ、良いふるまいから探しましょう。
褒めてもらえたり、注目する事は褒美になります。
褒美をもらうと人はその直前の行動を増やすそうです
(行動心理学で強化と言います。)
ささいな事でも、できて当たり前と大人が感じている事でも、言葉にして認めてあげましょう。
○(マル)を探すのは慣れるまで大変だと思います。
とかく✖(バツ)探しになりがちな社会で生活しているからです。
そもそもマルよりバツの方が見つけるのは簡単です。
自分の考えや行動と同じなら違和感もありません。
バツの時の方が違和感があったり、感情に触れやすいからバツの方が見つけやすいのです。
「できていない時だけ文句を言って、ちゃんと宿題している時は何も言わないんだね」あるお母さんが宿題している子どもの横を素通りした時、そう言われたそうです。
このおかげで、自分が褒めずにバツに目がいきがちな事に気づけたそうです。
ところで、「褒める子育てをしましょう」は、広まっていますが、じゃあ具体的にどこを褒めたらいいんだろうとなりませんか。
普通(と感じる事)を見つめてみましょう。
「すごい!」を待っていると、日に何個も褒める所は見つけられないかもしれません。
コツは、比べるなら、他の誰かと比べるのではなく、以前のその子と比べる事です。
・「他の子は自分でオムツをはくのに」ではなく、
「前はオムツ替えを嫌がって逃げていたのに、今は逃げないでくれる」
●「あんな小さい子が泣いてないのに、うちの子はまだチャイルドシートを嫌がって泣く」ではなく、
「チャイルドシートに座らせたらずっと泣いていたのに、今は以前より早く泣きやむようになってきたなぁ」等。
子供の発達に関する知識が少ない程、他人と比べがちな子育てですが、別の見方(以前のその子と比べる)を持つ事は、親の心を楽にしてくれます。
慣れないと結局、日に数回くらいしか褒められないものです。
そこで諦めずに、続ける事は大切とわかっていても、日常は慌ただしくそれどころではありません。
当たり前のところを褒める為には、どこが当たり前か、子どもの行動を振り返る事が必要になってきます。
寝る前にでも、その日の子どもの行動を短時間でも振り返ってみて下さい。
日中は忙しすぎて考えられなかったりするので、寝かしつけのタイミングがオススメです。
1度でも振り返っておくと、翌日以降その行動をした時に、褒める言葉が出やすくなります。
「褒めると子どもが変な顔をする」場合もあります。
・褒める事がご無沙汰になっている関係なら、それは当たり前の反応です。
旦那さんに結婚記念日でもないのに「大好きやで!」と、いきなり言われると「何かあったのか?」と詮索しますが、しょっちゅう言われていると「そう思ってくれてるんだな」と素直に思えませんか。
褒められる側も、始めはぎこちないかもしれませんが、大人より子どもの方がすぐ順応していくので、かまわず続ければ大丈夫です。
・褒めるだけでなく、感謝も使えます。
褒める事は、上からの評価と捉えられる場合もあります。
「すごいね」といっても、当たり前だと本人が感じていれば機嫌を損ねさせる場合もあります。
「ありがとう」は、関係性の上下に関わらず、誰に言われても嬉しいものです。
少しお兄ちゃんお姉ちゃんになると、褒めると敬遠される場合もありますが、そんな相手に対しても、「ありがとう」は使えます。
「挨拶できてすごいね」→「挨拶してくれて、ありがとう」
●「チャイルドシートに乗って偉いね」→「チャイルドシートに乗ってくれてありがとう」など
自分は、怒鳴りたくないけど、周り(旦那さんやじじばば)から圧力を受ける方、
本当に、怒鳴らないで子育てできるの?と、信じられない方、
「もう怒鳴らなくて大丈夫」も、合わせてご覧下さい。
近々アップします。