鈍感ではなく、意識の場所を変える。
ご相談がありました。そのうちのひとつをご紹介します。
(相談者の許可を得ています。一部抜粋)
あ
>嫌な上司の態度が気になって、思い出すたび、嫌な気分になります。
忘れよう忘れようとするのに、何度も思い出して、自分が嫌になります。
会社に行くのも、日々の生活も億劫です。どうしたら、鈍感力が身につきますか?
あ
;
忘れようとするのに思い出すと、つらいですよね。
「なんでまた思い出しちゃったんだろう」と、自分が嫌になる気持ちもわかります。
生きていたら、鈍感になりたいような事も、あるかもしれません。
そんな時も、鈍感力は不要です。
」
「この事に関して鈍感になろう」としても、鈍感になれません。
なぜなら、脳は「この事」にフォーカスしているからです。
「
「嫌な上司の態度を忘れよう忘れよう」と思っても、忘れられません。
「嫌な態度」にフォーカスが当たっています。
「
親教育スター・ペアレンティングでも、子供に「否定文を使わない」とあります。
「走らない!」と言われても「走る」にフォーカスするから、
一瞬は我慢できたとしても、子供はまた走ってしまうのです。
。
これは、子供が悪いのではなく、
「して欲しくない行動にフォーカスを与えているのは大人」という事です。
。
これは、脳の仕組みです。
そして、この脳の仕組みは子供に限りません。
。
。
「ラーメンを想像しないで下さい」
。
想像しちゃいますよね。
・
「ラーメン」を、意識してから消そうとすると、
どんなに頑張っても、
いや頑張るほど、なかなかそこから頭が離れません。
「ラーメンを想像しない!」
「ラーメンだけは想像しない!」
「みそラーメンも、とんこつラーメンも、しょうゆラーメンも、想像しない!」
・
頭の中はラーメンだらけです。
・
・
じゃあ、どうしたらいいか。
脳に別の刺激を与えればいいのです。
(かまきりの絵を描いてみたり、面白い動画を見たり、人と会話したり、おでかけしてみたり・・・)
・
:
ラーメンを思い出したりすることもあると思いますが、
別の事にフォーカスが当たっているうちに、忘れてしまいます。
思い出したら、フォーカスしなおせばいい。
(カマキリの顔の形はどんなだったかを考えなおす等)
:
目的は、そのことを忘れることではなく、
別の事の重要度を上げることです。
(結果、嫌な事の重要度が下がります。)
・
重要度が下がればいいのです。
「肩こり」と意識に上げるから、より肩こりがつらく感じます。
何かに夢中の時は、気になりません。(重要度が下がる)
・
例えば、自分がどんな人間であれば人間関係が良くなるのか、
忘れようとするのではなく、むしろ真っ向から向き合い、
調べてみてもいいかもしれません。
それも、意識の先が変わっています。
(相手の態度ではなく、自分がどうありたいかという意識)
・
気になることが頭から抜けないなら、
忘れようとするのではなく、別のものを見つめましょう。
・
その時に、使えるのが行動です。
趣味をしたり、外に出たり、読書、今までした事ない事をしてみたり、
新しい刺激が新しい興味を連れてきてくれます。
・
過去に意識を向けても、過去も現在も変わりません。
ありたい姿、ありたい未来に、意識を向けて、
そこに向かい行動をしましょう。
・
もちろん、職場を辞めるという選択もありです。
あなたにとって心地良い場所を探してみてもいいと思います。
行きたくなる職場、会いたい人のいる職場で働きたくないですか。
仕事を辞める事は逃げではありません。
人によっては、仕事を続ける事が、逃げなのかもしれません。
(自分の変化(新しい職場へチャレンジすること)からの逃げ)
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生まれたところで、咲き続ける必要はありません。
咲きたい場所を見つけましょう。咲きたい場所で咲きましょう。